AIはバブルか?
最近の興味はこれに尽きるだろう。
AIがいよいよ身近なものとなり、仕事や雇用、人々の余暇へ入り込んでおり、おそらくこの変化は不可逆だ。米国だろうが、日本だろうがこうした不可逆の変化はすぐに取り入れられ、生活へ入り込む。こうした一番の身近な事例が投資の一番のヒントでもある。
AIは残念ながら発展途中だ。しかも基本的には米国が中心となって。
このため、AIの成長速度を取り込むのであれば、米国のAI銘柄に投資をするのが一番手っ取り早く一番恩恵を受けることができる。
また、副次的な効果だが、昨今「AI」をテーマに煽るような宣伝文句が流れている。

筆者もこうした広告には辟易としているのだが、こうした煽りを記載したセミナー講師の顔を見て、儲けさせてくれてごくろーさん、と鼻で笑えるのも精神安定的に良い。
筆者の仕事も例外ではない。AIは猛威を振るっている。中途半端な教育を要するスタッフを雇うか月数十ドルでAIを契約するかの選択肢では、後者を取らざるを得ない。特に、やる気もなく想像力もない業界へ入ったばかりのスタッフは不要なのだ。
なお、それでは事業の持続可能性が低下するという声をたまにいただくが、こちらは個人事業なのだ。自分と自分の身内が生活できれば十分なのである。筆者が老いて仕事ができなくなればその時点で事業を畳めばよいのだ。その時には、長年付き合って貰った取引先も代替先を探しているだろうし、引退に理解も示してもらえると思っている。
さて、筆者の仕事はさておき、AIへの投資の話である。
前回、とにかく日本のグロースへはやめろと散々こき下ろしたのだけども、最後に米国グロースはいいとも書いた。
米国のAIグロースは投資先としてとても良い先であると思っている。
関連領域(半導体、半導体装置メーカー、素材メーカー)等であれば日本の企業にもうまみはあると言われるかもしれないが、その前提であれば日本のインデックスを買っておけばいい。
米国のAIが伸びると判り切っているのに、わざわざそのど真ん中を獲りにいかず周辺でお茶を濁すのは時間をドブに捨てるのと同じだ。
米国のAI銘柄はバブルだろうか?
おそらくバブルに移行しつつあると筆者は考えている。
2000年のドットコムバブルもそうだった。投資家はインターネットが明らかに人間社会の基盤となりつつあると、明確にわかっていたのだ。そのために投資家は想像力を働かせすぎて過大な評価をつけてしまったのだ。
結果、バブルの影響は米国経済を中心に(当然日本においても)大きな爪痕を残し、ナスダックの指数でバブルを上回るまで10年程度の時間を要したほどだ。
だが米国市場はまだ上昇すると思っている。今月には利下げが期待されており、利下げによりただでさえ余っているカネがさらにだぶつくのだ。市場に流れないわけがない。現状でもまだS&P500の平均PERは22.5倍らしい。ドットコムバブルピークのピーク時よりはまだ低い。
筆者も今後来るであろう荒波を、どうにか逃れたいと考えている者の一人だ。
どこかのタイミングで債券へシフトする事すら考えている。債券ETFでなく債券現物だ。
このため、長期投資とはいえ、個別銘柄以外に指数は日々見張らねばならない。(見張ると言っても毎日朝と夜にその日の日中と夜の値動きを確かめる程度だが)
では、どのように値動きを判断するのか?
この点については次回記載しようと思う。